崎田、ごめん。
本当にごめんね。
私も、あなたのことが好き。
でもね、それは『LOVE』じゃなくて、『LIKE』の方。
…だから、あなたの想いには答えられない。
ごめんね…。
そして…―
―好きよ…コトハ。
これからも親友として、よろしくね。
―――――
――――――…
「…っ…ハァ、ハァっ」
必死に、必死に探した。
けど、学校内に瑛太の姿はなかった。
「っ…アイツ、速すぎ」
瑛太をビンタした日、私は頭の中で自問自答を繰り返すなか、『瑛太のことがまだ大好き』という結論を探しだした。
なのに私は別れることばかりを考えて、瑛太に対して前向きに出来なくて、終いにはコトハに苦しい思いをさせて…。
何やってんだろ、私。
「う…っ、ひっく…」
全てが、
空回りだ。
「大好きだよぉ…ぅっ…瑛太ぁ…!」
次の瞬間、私は暖かい何かに包まれた。