「あーぁ…」
行っちゃった。
あんなに嬉しそうに…。
「あはは……ハァ…」
和架ちゃん。
やっぱり、苦しいよ。
胸が締め付けられるように痛いよ。
入学式で君を見てから、ずっと大好きだった。
僕が一番、和架ちゃんのことを愛してるっていう自信もあった。
…けど、それはきっと僕の勝手な自己満足で。
結局、好きな子を幸せにしてあげられる方法は、
自分を犠牲にすること。
それが、僕のやり方なんだね……?
「っ………」
ダメだ。我慢しようとしたけど、もう限界だ。
今だけ、泣いていいかな?
好きな子の幸せも願えないなんて、
…僕はすごく、弱いんだね。
「…大好きだよ」
和架ちゃん。