教室のドアの所で

…―指で上を指す―…


これは、中学からの俺と弥琴の暗号


そうすると弥琴は、

一瞬フッと笑っていつも

ゆっくり後からくるんだ


特別のようなこの瞬間が

最高に好きでたまらない

俺しか知らない弥琴が

俺に優越感を与える


そのたび
スキは増える


単純な俺が笑えるけど

今はこんな
キモチにひたっとく