「未沙!蓮くん待たせてるわよ!」


「わかってるよ〜」


いつもいつも、蓮が早いだけだもん
未沙悪くないし〜


そんなことを思いながら階段を降りた。


「未沙〜、早くしろよな
俺まで遅刻するだろ」


制服に身を包み、すぐとなりの家に住んでる
幼なじみの榊原 蓮(さかきばら れん)が
だるそうに声をかけてきた。


「誰も待っててって頼んでないし!
そんなっていうなら先に行けばいいじゃん」


「はいはい、ほれいくぞ」


そう言ってスタスタと先に歩いていった。
最初は置いていくのに
後から後ろ振り返って私のこと待ってて
くれるんだよね。
ほら、こっちみた 笑


「おい!未沙うしろ!」


「え?」


ガッシャーーーン


え?なに?
何が起きたの?

自転車が突っ込んできて...
間一髪のとこでよけたんだっけ?