「あれ?
知らなかったの?」


「......あなたには関係ないです。」


私は動揺を隠しきれていなかった。

蓮からなんにも聞いてない。
隠し事された?


「まぁ、いっか〜
はい、これで終わり〜」


そう言うとホチキスでとめた資料を揃えて私に手渡した。


「ありがとう。」


とりあえず、お礼は言わないと。
一応手伝ってもらったし?
でも、蓮のことなんでこの人が知ってるの?


「んじゃ!帰ろっか!
家まで送るよ?」


「大丈夫です。
一人で帰れますから。」