甘ったるいくらいで

5月、某日、PM7:00。

さわがしい町の、東改札出口、にて。





「ミナ、今日の合コンは、マジ当たりだから♪」

鏡で髪型を再チェックしながらヒトミが、言う。

「昔の友達に頼んだんだけど、あいつのツテはハズれた事ないから~!」

「ほんとに~?こないだみたいなの、もう勘弁だよ~?」

リカが口を出す。こっちはこっちで、リップの塗りなおし。

3人でよく合コンに出かける。

主催者はもっぱらヒトミ。


男友達が多くてよく頼まれるのが理由だけど、本人も楽しんでて積極的。


初めて3人で合コン行った時の雰囲気がよっぽど気に入ったのか、ヒトミはあたしとリカをメンバーに選ぶことが多い。

それに、3人とも男の趣味がばらばらなのも、大きな理由だと思う。



あたしたちは今日もこうしてやってきた。


ヒトミはきれいでセクシー。

リカは可愛い小悪魔系。

あたしが一番、普通・・・ってか地味。



今日も二人は、誰かしらにお持ち帰りされるんだろう。