「ほら、行こっ‼2人共‼」




そう言うが早いか美那はあたしと莉麻をホテルへと押して歩きだす。





「え、美那?どうしたの⁇」




「何があったのよ……」




「何でもないから‼あ、明日宜しくね⁇」




………ん?明日⁇





何かあったっけ⁇





「大丈夫だよー。コッチは任せておいて‼美那」




海斗くんが美那にそう言ってヒラヒラと手を振る。





「任せたわよ海斗‼」




美那はあたし達をグイグイ押して、ていうか引っ張って行くから、何も出来ずに莉麻と顔を見合わせて苦笑い。





………そしてホテルのあたし達の部屋まで戻って来てしまった。





「………美那さん?」




控え目に美那の事を呼んでみる。





「………ふぅ。……え、なに瑠奈?」




「………あの、そろそろ手を離して欲しいなぁ〜と思って……」




「………えっ⁉あ、ごめん‼」




あたしがそう言うとすぐに気付いて手を離してくれた。