夏希さんを振り返り、笑顔を見せる。





「はーい‼分かってます、バレない様に気をつけます!!!」





今度こそ時間をみて小走り気味に集合場所の裏門まで行きながら、トイレに寄る。





あたしが送って貰ったのは正門のところ、裏門だと注目を変に集めちゃうから。





ホントは裏門の少し手前くらいにおろして欲しかった。





だって正門から裏門ってすっごく遠いんだもん!!!





正反対のところにあるし、この学校敷地が無駄に広いから。





そう思いながら近場にあるトイレに駆け込んで一回落ち着こうと試みる。





「ふぅ……大丈夫、大丈夫……って何が大丈夫なんだよーーー!!!」




あ、1人でノリツッコミしてしまった。





「うわーん‼どう頑張っても絶対に落ち着けるわけがないでしょーーー!!!」




既に遅刻ギリギリで注目を集めるのは確実だし、地味に楽しみにしてたから無理だよー‼





ーーー〜♪〜〜♪〜♪〜。






ーーービクゥッッ!!!!!!






パニックになりかかってるところで莉麻から電話が。





「もしも『ちょっと、瑠奈⁉何処に居るの⁉もう出席確認始まってるわよ⁈』




あたしが出た瞬間に莉麻はあたしの言葉をかき消すように話し出しました。