仮入部へ向かおうとしたとき… 「いってぇー笑 ちゃんと前向いて歩けよなー」 名札の色からして 同じ学年だ。 「ごめんね? 怪我はない?」 「おぅ大丈夫だ。 お前…えーっと名前なに?」 「未央。渡辺未央。」 「未央は怪我ない?」 「私は大丈夫だよ」 「俺の名前は鈴木翔(スズキカケル)」 「あ、仮入部遅れちゃうよ! 翔立てる?」 「あぁ。大丈夫だ。」 「小春仮入部いこ! 遅れちゃう!」 「翔も急いでね!」 タッタッター。 これが私は運命の出会いとはまだ気づかなかった。