9709㎞の恋







この人恥ずかしさとかそういうの知らないのかな?なんて思いながら最後の一口をパクリ。


すると彼は私が食べ終わるのを待っていたかのように、食後の珈琲飲もうよ、と言った。じゃあ準備すると言えば、俺がやるから洗い物すれば?と上から申してきた。






「…じゃあお願いします」


『実は俺、珈琲淹れるのちょっと得意だったりするんだよね』


「へぇ。そうなんですか?あ、珈琲はここの引き出しにあります」






あー、でもそんな感じするなー。珈琲飲みながら本を読んだり、絵を描いてる途中息抜きで珈琲飲んでる雰囲気するな。




って、





「(何で絵限定なの!?)」






別に画家さんってわけでもないのに。自分で思っててなんだけど、びっくりしたー。もの凄く。