「お待たせしました」
『うわ、旨そう。これなんていう料理?』
「アッシ・パルマンティエという料理です。私が初めて覚えたフランスの家庭料理です」
イギリスにこれと似た料理があり、それをコテージパイというらしい。
ピューレでひき肉をサンドするのがアッシ・パルマンティエで、ひき肉の上にピューレをのせたものがコテージパイらしい。
『いただきます』
「はい、どうぞ」
一口それを食べれば、めっちゃ上手い!と絶賛してくれた。料理もそんなするわけでもないから、純粋に喜んでくれたことが嬉しかった。
それにしてもなんかこの雰囲気、
「(夫婦みたい)」
他愛のない会話をして。何か一緒にいて落ち着く。初めて会った人なのに。 少し人見知りな性格なのに。
久しぶりに人の温かさを感じたな。

