9709㎞の恋







料理は温めるだけだったから、彼には待っててもらうことにした。


その温めてる時間の間にサラダとスープを出す。サラダは簡単に出来るキャロット・ラペ、スープはコンソメスープを作った。



キャロット・ラペは、ニンジンを千切りに切った後に酢、オリーブオイル、黒砂糖、塩、黒胡椒を混ぜたもの。調味料を何回かに分けて混ぜるのがコツ。





「他の料理が温まるまでこれを食べていてください」


『これはキャロット・ラペだな?』


「櫻木さんよくご存知で」


『昔フランスに来たときに食べたことがあってな』


「そうだったんですか」






次にチキンのクリームソースを出して、とりあえず出すものは出したから私も席に座って食べる。






『チキン旨いぞ美樹』


「本当ですか?お口に合いましたか?」


『本当本当。なあ燐』


『おかわりってあったりする?』


『燐。素直に旨いって言えよ』