9709㎞の恋







なんか昨日よりさらに馴れ馴れしくなってるんだけど。それが嫌ってわけじゃないんだけど、彼がなにがしたいのか分からないから少しモヤモヤするっていうかなんていうか。



そんなやり取りをしている間に大きな箱で包まれていた紙を綺麗に剥がし終わった。






「うわぁ…。凄い綺麗…」






箱を開けると中にはパーティードレスのセットが入っていた。キラキラしてて本当に綺麗。私なんかがもらってもいいのか不安になるくらい綺麗。






『美樹の写真を見て俺が決めたんだよ。美樹はふわふわしてて白系のイメージがあるから、敢えて黒を選んだ。まあ買ったのは先生だけどね』


「ありがとう。本当にありがとう」


『俺が買ったわけじゃないから先生に言っておいで』