亜美はさっきの言葉で決心したのか、ニコッと笑うと、
「やっぱ、行ってくる!」
と、言って走って行った。
私は「うん、頑張って!」と、ガッツポーズをして亜美を見送った。
亜美が見えなくなったところで、自分も立ち上がる。
掌でスカートをパンパンとはらう。
足元のバッグを持ち上げて、肩にしょう。
体育館の入り口に向かって歩き出すと、冷たい風が頬をなでる。
空には夏の大三角形の名残がある。
それはまるで単純だった子供の頃のように、純粋に光っている。
いまの私たちは、もう、あんなに輝いていない。
「やっぱ、行ってくる!」
と、言って走って行った。
私は「うん、頑張って!」と、ガッツポーズをして亜美を見送った。
亜美が見えなくなったところで、自分も立ち上がる。
掌でスカートをパンパンとはらう。
足元のバッグを持ち上げて、肩にしょう。
体育館の入り口に向かって歩き出すと、冷たい風が頬をなでる。
空には夏の大三角形の名残がある。
それはまるで単純だった子供の頃のように、純粋に光っている。
いまの私たちは、もう、あんなに輝いていない。
