「その一言だけで?ww」 いいはずないじゃん(笑) 何を言っているの? ベッドに寝そべった私は、天井に向けて言葉を発した。 誰もいない部屋の中で私の声だけがこだまする。 (どれだけ否定しても、あれはパパだよ) 私の父であり、乃木原紘毅なんだ・・・ 覚えている。 あの威厳な父の姿は影も形もなかったけど、 ピクピクと小刻みに震えていた青白い手には父と同じしわが刻みこまれていた。 (だから分かるよ。分かっていたよ、あれがパパなのは・・・) フゥーっと大きく息を吐いて体を起こす。