「俺昼購買行かねぇと飯ないんだけど」 そう言った浜崎斗真に、バッグの中の“存在”を思い出す。 「あ、ちょっと待ってね」 そういってゴソゴソとカバンの中をあさりだすあたしに、浜崎斗真は不思議そうな視線を向ける。 「これ、どうぞ」 あたしはカバンの中からお弁当箱を取り出す。 「あ?なに?」 「何って、お弁当」 「俺胃薬持ってねぇんだけど」 その言葉がどういう意味を示しているかなんて、あたしには数秒で理解できて。 「はぁん!?そんな腹壊すようなもの入れてないわよ!!」