「あたしのこともうすでに好きだったりする?」 お昼休み。 周りにばれない様にこっそり屋上に呼び出した浜崎斗真にそう言うと、 「はぁ?」 こいつまじで頭イカれてんじゃねぇのって顔をしながら凄まれた。 「何お前、自意識過剰にも程があるだろ」 その言葉に、言わなければよかったと大後悔する。 「あ、うん。そうですよね。今の聞かなかったことにして」 やっぱ二次元と現実は違いますよね、はい。 自分の勘違いに恥ずかしさを堪えていると、 「てか、」 と浜崎斗真が口を開いた。