『大丈夫、君は君らしく頑張ればいいんだよ』




無意識のうちに海人先生のボイス一覧から、落ち込んだ時にすかさず聞いているボイスを選択して流す。




「っ・・・うん!!海人先生!!私頑張るから!!」




微笑む海人先生が映るスマホを、これでもかというくらいに抱きしめる。




そうだよね、私にもどこかしらいいところはあるはず!!




ほら、たとえば・・・・・うん、どこかあるはず!!




海人先生だってこう言ってくれてるし!!うん、大丈夫!!!




「よし、お風呂入ってこよう!!」




いつものように海人先生の一言でネガティブモードを脱却した私は、鼻歌を歌いながらお風呂へ向かった。