「絶対絶対、ぜーったいに、落としてみせるから!!!」 フン、と踵を返して再び帰路につく。 「あ、ちょっと」 後ろから慌ててあたしを追いかけてくるなっちゃん。 ムカつく、ムカつく、ムカつく・・・・・ 「あー、もう!!腹立つ!!!」 ボフっと音がして、ソファにカバンが埋まる。 「ちょっと、八つ当たりとかやめなさいよー」 晩御飯の準備をしていたお母さんが、キッチンから少しだけ顔をのぞかせて言った。