「今日も関係者席に座っています。」 関係者席を指差すと同時に、照明も関係者席にスポットを当てる。 手を振る赤西に大きな歓声が上がり、やっぱり赤西の存在が大きい事を思い知らされた。 客に便乗して手を振る祈に突っ込みながら説明を続けた。 「いつも」 俺が話し出した瞬間歓声の飛んでいた会場がしん…と静まった。 「いつも俺達5人は、赤西に頼っていました。」 「だから、今回のこのツアーは赤西以外のメンバーにはいい経験になると信じています。」