和也、SIDE 「ねぇ」 「ん?」 彼女の声に顔を上げたら 「今日でね、会うの最後になると思う」 衝撃の言葉が降ってきた。 会うのが最後? いったい、どうして。 「なんで?」 冷静を装って聞き返すけど、内心ひやひや。 もう会えなくなる。 その事実を聞いただけで、 背中を冷や汗で濡らした。