美里side






「もうすぐ会場着くよー!」







友人である、弥生が電車の中だというのに大声をあげる。







「もうちょっと静かにしてよ」






呆れながら落ち着かせようと彼女の服を引っ張る。






ほんと、回りが見えなくなっちゃうんだから…






「ごめん、ごめん」






絶対ごめんなんて思ってないだろ。







「美里だって和也くんにあえるって楽しみにしてたくせに」






ほっぺを膨らませた弥生はバックからアメを出して口にいれた。