「あー俺もーAトラックスとかそっち系の技苦手。」 「なんだ、ヒロも苦手なのー?」 祈のちょっとバカにした声にヒロがイラッとしているのは誰でもわかる。 「俺、歌やばい・・・」 そう言って、頭を抱えているのは凪彦。 「大丈夫だって、凪。さっきのリハでは音取れてたじゃん」 はげましも、意味がないようで 「本番になったら声でないかもしんないじゃん!」 うおー!と言ってますます下がる凪。 「俺も、みんなもちゃんとフォローするから」 「なッ?」