「はい」 『和也、突然で悪いんだけど』 嫌な予感がした。 「なんですか」 2つ歳上のグループリーダー。 多分一番売れてる。 『電話じゃあれだから…練習場来てくれ』 有無を言わさない彼の言い方も、嫌いだ。 「葵、俺ちょっと行ってくる」 「…僕も行こっか?」 なんとなくだけど、葵は俺があの人が苦手だと気づいてるんだと思う。 「大丈夫。葵はコイツヨロシク。」 訳がわからないと言う顔のアイツ。 「ごめん。」 そう言ってアイツと葵を残して公園を出た。