美雨side
「美雨」
どこからか懐かしい声がする。
声がする方に目を向けると、久しぶりに見た薫が立っていた。
「あ!!薫だー!何で、何で??ここにいるの?」
私はダッシュで薫に抱きつく。
しかし薫は顔を青くしてる。
「ちょ、美雨、鳥。……鷹?」
薫は鷹にビックリしてるようだった。
「あ、この子?鷹のタカさん。大丈夫だよ、酷いことしないから」
と、言ってタカさんを撫でる。
この、タカさんの気持ちよくて、目閉じてるのがとてつもなく可愛い。
「じ、じゃ、理事長待ってるから行くぞ?」
「え?理事長??まあ、いいや」
私は、タカさんを肩に乗せて学校内に入った。
へーー。中はこうなってるのか。
作りがややこしい。
「ここ、理事長室。――失礼しま……ごぶぉ!!「ノックぐらいしろやぁ!!俺一応、上司だからな。あぁ゛?」ご、めん」
