「…。」

「…。」

気まずっ!!

なんか言えよ!いや、オレが言った方がいいのか…?

よく見ると、深谷の右頬がすこし赤くはれていて、唇からは血が出ていた。

また、殴られたのかな…

「あ、あの!深谷!!」

気がついたら、オレは深谷に話しかけていた。

深谷はびっくりして目を丸くしている。でも、しっかり答えてくれた。

「どうしたの?えっと…浅原さん…?」

名前、覚えててくれた。

呼んでくれた。なんか嬉しかった。