玄関からリビングのドアを開けて、現れたのは…




身長が高くて、とてもかっこいい人だった。



でも、雰囲気が怖い。


「誰だこの女?」

えっ。


怖っ。


「こら!葵ちゃんよ。
アメリカにいた時によく遊んでたでしょ?」



「んなの覚えてるわけないだろーが」



大輝(だいき)と呼ばれた男は、私の方を見てニヤッと笑った。


「な、なに…」



そのままジロジロ見てくる。


「あー思い出した、あのちび女か」



「なっ!!」




何よこの人!


失礼にも程があるでしょ!!


「やべっ、怒っちった?」


「怒るに決まってるでしょ!第一、私あなたのこと忘れてるし…」