「うーん…」



窓から差し込む光に目を覚ました私。


昨日はあれから、それぞれ解散し、自由に行動して終わった。


私は佳代さんが作ってくれた料理を食べて、お風呂に入り、そのまま寝た。



改めて部屋を見渡す。



アメリカにいた時よりは狭いけど、十分な広さ。



ベッドから降りようとして、靴を探す。



「あ…ここは日本だから靴は玄関じゃん…」



やっぱり、アメリカの生活がまだ身についちゃっている。



日本語は全然しゃべれたものの…



アメリカとは料理が違うし、部屋の雰囲気も割と違う。


文化も違ければ、何もかも変わってくる。



あれこれ考えながら、私はロッカーに向かった。



「そういや…入学式っていつだっけ?」


真新しい制服を見ながら呟く。


「佳代さんに聞いてみよ…」



私は部屋を出て、少し乱れたパジャマのまま階段をかけ降りた。