って、ん?



綾人に翔太…


どっかで聞いたような…


「あぁ!翔兄と綾ちゃんか!」



「ちょ、もー綾ちゃんって呼ぶな!」


綾ちゃんは顔を赤くする。



「ふふっ。やっとみんなのこと、思い出せてきた」



私は思わず嬉しくなってしまった。


「え?なに?」


みんながこっちをじーっと見てる。



「葵ちゃん…笑ってるとかわ…『バタンっ』」



綾ちゃんが何かをいおうとしたけど、リビングのドアの音によって遮られる。


「たっだいまー!」


あらま、可愛い。

背が160センチぐらいしかなく、顔立ちも可愛らしいので、女の子に見えた。


でも、服装的に女の子じゃない。


「あ、俊介お帰りー」


綾ちゃんが手を振る。



「うぃっす」


俊介と呼ばれた男の子は、こっちを見て



「げっ」

と言った。


「なんで女がいんの?」



「覚えてねーのかよ、チビ葵だよ葵」


大輝兄ちゃんが私を指さしながら言う。



またチビって…