私と戸嶋くんは、困り果てて疲れてしまった。理由は香織と司にあった。
まだ因数分解のやり方が解っていないのだ…

もう夏なんだけどな…汗

「わかんねーよ!!!なぁ、司!!!」

香織は司に同意を求めていたみたいだが、司は

「俺はやれば出来る男だ。おめーとはココの作りが違うんだよ!!!」

ココといいながら、司は自分の頭をコツコツと叩いた。すると、香織の足蹴りが司の腰に直撃した。

「うぜーよ!!!」

あー…もうやだ…泣

「二人とも落ち着いてって!!!」
朋美が二人をなだめている隣で、谷川は自分の勉強している。
冷静だな…といつも思う。

すると谷川くんが一喝

「こんな騒いで、勉強会する意味ある?」


ですよねー汗

すると、香織が

「あるんだしっ!!!」

まぁ、あるっちゃーあるけれどね。
そんな事を考えながら、騒いでいるととうとう…。

「お客様…あの、お静かにお願い致します。」

六人は、あー…やっちまった。と思ったような顔になり、注意されたじゃんと爆笑した。


「んじゃあ、今から雑貨屋さんいこーよ!!!」

と朋美が言う。

すると、司が

「あー勉強しないなら、俺はパスで。」

いつもみたいのノリはなく断られてしまい、

結局、司抜きのメンバーの香織と朋美と秀と戸嶋くんと行くことになった。


_______雑貨店_______

「わー!!!これ可愛い!」

朋美が声を上げる。
朋美が手に持っているのは、ふわふわしたうさぎのキーホルダー。

朋美らしいな笑

「うち、もっと見てくる!!!」

と、朋美はどっか行ってしまった。

私もどっか見てこよーかなー…

と、ビデオコーナーに行こうと思ったら戸嶋くんと谷川くんが、俺達はどーすればいいのだ。という顔で見てきた。

「戸嶋くんと谷川くんは何かみたい物ないの?」

二人揃って

「「特にない。」」

んー…どーしよー


「んじゃ、ビデオコーナー行こうよ!!!」


と二人を誘ったが、谷川くんはいつの間にか香織にちょっかい出されていた。
香織らしい足蹴りが炸裂笑
香織面白いなぁー!!!笑

「んじゃ、行こうかな…」

「うん!!!」

とは言ったものの、これってもしかしたらデートみたいな雰囲気になっている気がする…のは気のせい?

しばらく沈黙が続いた。

どうしよう…なんか喋らなきゃ…。

「あのさ…」

先に口を開いたのは、戸嶋くんだった。

「俺の事雅人でいいからね?」

戸嶋くんは、自分で言いながら恥ずかしくなったのか、赤面してまた俯いた。

恥ずかしくなるじゃんか…

「わ…わかった!!!えっと、あの、うちも夏菜でいいかりゃ!!!」

うわー//////////噛んじゃったよ…

大事なところで噛むとか…
すると、雅人はクスリと笑って

「分かった。」

と一つ返事して、ずっとニコニコしていた。




胸が熱い。
焼けそうなほど。

雅人が好きだ。

死にそうなくらい大好きで、言葉を交わすことすら愛おしい。

君が好きだ。