あっという間に、土曜日になってしまった。

そんな事を考えながら、私は鏡と睨めっこしていた。
戸嶋くんって、どんな服が好きなのかなー?
ロック…ではなさそうだし、甘い感じかな?爽やか系かな?
迷っているうちに、時間はどんどん過ぎていった。

「んー!!!これでいいや!!!」

そう言って着たのは、白で、レースやビーズが散りばめられたТシャツで、アリスの模様で水色のチュニックを着た。甘すぎず、かつ爽やかに仕上げてみたつもり。

って!!!デートじゃないのに、気合入れすぎた?!汗

まぁでも、かっこ悪い服よりかは、遥かにましかな笑

あー楽しみだなー…!!!

_____ファミレス______

私がファミレスに着いた時は、すでにみんな喋りながら携帯をいじくってた。

「遅くなってごめんね!!!てか、勉強会でしょ?笑」

私は笑いながら、携帯を指さした。
すると、香織が

「いいじゃーん!!!ファミレスなんだし!!!」

ファミレスだから、していいとかしちゃいけないって問題じゃないんだけどね笑

「お、俺達がトイレに行ってる間に中山さん到着か。」

そう言いながら、司と戸嶋くんが歩いてきた。
司はとってもロックなオシャレ着だった。

あー…私こういう系の服好きかも。

なんて思いながら、戸嶋くんの方向を見た。戸嶋くんは、清楚でとってもきっちりした服だった。
なんだか、戸嶋くんらしすぎて笑えちゃう笑
顔に出ていたのか、戸嶋くんが

「え?俺の服やっぱりなんかおかしい?!」

「違うよー笑よく似合ってると思うよ!!」

そう言うと、戸嶋くんは赤面してから小さな声で…

「ありがとう…」

って言ってきた。
そんな風に言われて、こっちも恥ずかしくなって顔伏せて沈黙が流れた。
それを悟った司が

「そんな新婚ホヤホヤの人みたいなことすんなよ笑」

私はそれを聞いたとき、私の気持ちがバレてしまうと思い、司の目を見て笑いながらも…


『また、そんなこと言ったら…ニコッ』


と威圧した。すると、悟った司は身を引いてテーブルについた。

「戸嶋くんも行こうか!!」

と明るく声をかけたら、すれ違いざまに

「服可愛いよ…」

って言われた気がした。
気のせいだと思いたくなくて、聞き返したかったが、言葉を飲み込みテーブルについた。


さっそく勉強会の始まりだ