席に着くと、やはり斜め前の戸嶋くんの席を見てしまう。そこにいなくても、いても、ずっと見てしまう。

我ながらストーカーみたいだなーと思うのだが…笑

「中山さん?」

声をかけられたので、声の聞こえる方を向くと髪が長く、綺麗な茶髪の女の子が立っていた。
「私、藤井香織っていうの!!!!!!よろしくなっ!!」

女の欠片もない…そう思ってしまうほど、男勝りの女の子であった。

「よろしくねー!」

「夏菜も一緒なんだ!!!」

原田朋美(はらだともみ)に言われた。
朋美は小学校の時から一緒で、去年も一緒のクラスであった。朋美は女の子の中の女の子で、とてもふわふわした女の子である。

「今年も一緒だねー!!!」

「だねだね!!!香織ちゃんとも友達になれたし…!!!うれしいなー!!!」

朋美と香織ちゃん…ある意味気が合いそうな感じだなー…。まぁ、楽しく過ごせそう笑

しばらく朋美と香織ちゃんと話していた。
朋美は相変わらず可愛いくて、香織ちゃんはとっても男勝りで、口も悪いが面白い女の子であった。そんな朋美と香織と話していたら、心も楽になり、とても嬉しい気分になった。

すると、司が教室に入ってきた。目が合うと嫌そうな顔された。

え?!なんかしたっけ…まさか、さっきのこと?!

「なんで藤井と一緒のクラスなんだよっ!!!」

え?香織ちゃんのこと?

すると香織ちゃんも嫌そうな顔して、

「私もお前となんかと、一緒なんて嫌だ!」

そう言うと、田中くんと香織ちゃんの間に炎と稲妻が見えた。

こういうのなんて言うんだっけ…?

「喧嘩するほど仲がいいってやつだね笑」

朋美が言う。

「あ!!!それそれ!!!」

すると田中くんと香織ちゃんが二人揃って、

「「そんなんじゃないっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」

朋美と私は顔を見合わせて、やっぱりそうじゃん笑

と思って笑った。