その晩、俺は碧子の家に泊まった。
碧子が俺の背中のシートをゆっくり剥がした。
『どう?』
俺は碧子に聞いた。
碧子は俺のtattooを撫でて言った。
『うん。完璧だわ。』
俺ははしゃいで姿見の鏡に自分の背中を見て驚いた。
そこには真っ黒い蠍に碧子と同じ宝石が1つ埋め込まれていた。
まさか…。
俺は急いでベッドルームに戻ると、碧子はゆっくりバスローブを脱いで背中を俺に見せた。
そこには片目の真っ赤な蠍があった。
自分の埋め込んだ宝石を取り出し、俺の蠍に埋め込んでくれたのだ。
碧子は俺の方に体を向いて立っていた。
俺は碧子を抱き締めた。
ゲストルームに居たキャットは荷造りを終えて、部屋の明かりを消して、月明かりを浴びて窓辺に居た。
外は月が綺麗に照らしていた。
【ごめんね。みんな。私はあの施設を破壊しに行くわ。
もう、私みたいな人間を作り出さない様に……。
あの施設を破壊しても、後から後から同じ施設が出来る。
それは、分かっているけれど。私は生きている限り、潰して見せる。
それが、生きてる私がしなければいけないこと…。
死んだ皆の仲間である私の出来る事だから……。】
月明かりを浴びてキャットは決心していた。
碧子が俺の背中のシートをゆっくり剥がした。
『どう?』
俺は碧子に聞いた。
碧子は俺のtattooを撫でて言った。
『うん。完璧だわ。』
俺ははしゃいで姿見の鏡に自分の背中を見て驚いた。
そこには真っ黒い蠍に碧子と同じ宝石が1つ埋め込まれていた。
まさか…。
俺は急いでベッドルームに戻ると、碧子はゆっくりバスローブを脱いで背中を俺に見せた。
そこには片目の真っ赤な蠍があった。
自分の埋め込んだ宝石を取り出し、俺の蠍に埋め込んでくれたのだ。
碧子は俺の方に体を向いて立っていた。
俺は碧子を抱き締めた。
ゲストルームに居たキャットは荷造りを終えて、部屋の明かりを消して、月明かりを浴びて窓辺に居た。
外は月が綺麗に照らしていた。
【ごめんね。みんな。私はあの施設を破壊しに行くわ。
もう、私みたいな人間を作り出さない様に……。
あの施設を破壊しても、後から後から同じ施設が出来る。
それは、分かっているけれど。私は生きている限り、潰して見せる。
それが、生きてる私がしなければいけないこと…。
死んだ皆の仲間である私の出来る事だから……。】
月明かりを浴びてキャットは決心していた。



