修利はhightensionだった。
あの日の電話の後から浮き足立っていた。


実は俺はあの電話の後一人で碧さんの店に引き返していた。
正直俺1人なら何でも引き受けるけれど、修利を巻き込む訳にはいかないヤバい事だったら、せめて修利は外して貰おうと思ったから。


蹄鉄のかかった店に入った。
昼間とは全く違った雰囲気の店内を見回しながら店内に入った。

夜の碧さんの店はまるで外国のBARみたいに英語が飛び交い酒も後から後から注文が飛び交う。
でも、これでも普通くらいの忙しさだ。
イベントの時はもっと凄まじい混み様だからな。

カウンター席が2席空いていたのを素早く見つけ席に滑り込んだ。

カウンター内には碧さんとチャーリーと言うバーテンダーが注文の酒を次から次へと作りウエイトレスのヘレンに渡している。

碧さんは素早く注文をこなして俺の前に来た。
ニコリと笑い言った。
『いらっしゃいませ。ご注文は?』