『なぁ。和樹。それどうすんの?』
俺は修利の声でハッとした。
修利は続けて言った。
『碧さん、マジな言い方してたからオレ達もチッと真面目に考えようや。』
俺はマッチ箱を手の中で弄びながら修利の言葉を頭の中で繰り返した。
確かにノリでマッチ箱を受け取った。
でも、俺はダラダラ時間を潰すだけの毎日にウンザリしていたのも確かだ。
渋谷のスクランブル交差点を器用に渡り近くのファーストフード店に入った。
時刻は7時過ぎ。
タイムリミットは約4時間。
店内のガラス越しに行き交う人の群れを眺めてた。
みんな何処か疲れて、同じ目をしてた。
背中にゾクリと寒気がした。
俺はあんな風にはなりたくなかった。
答えは出ている。
碧さんのスリリングな誘いを断る理由なんて何もない。
碧さんと秘密を共有出来る邪な考えも無くはない。
俺はニヤリと笑ってゾンビみたいな群衆を眺めた。
俺は修利の声でハッとした。
修利は続けて言った。
『碧さん、マジな言い方してたからオレ達もチッと真面目に考えようや。』
俺はマッチ箱を手の中で弄びながら修利の言葉を頭の中で繰り返した。
確かにノリでマッチ箱を受け取った。
でも、俺はダラダラ時間を潰すだけの毎日にウンザリしていたのも確かだ。
渋谷のスクランブル交差点を器用に渡り近くのファーストフード店に入った。
時刻は7時過ぎ。
タイムリミットは約4時間。
店内のガラス越しに行き交う人の群れを眺めてた。
みんな何処か疲れて、同じ目をしてた。
背中にゾクリと寒気がした。
俺はあんな風にはなりたくなかった。
答えは出ている。
碧さんのスリリングな誘いを断る理由なんて何もない。
碧さんと秘密を共有出来る邪な考えも無くはない。
俺はニヤリと笑ってゾンビみたいな群衆を眺めた。



