Twinsは自分達の世話をした職員、そして、自分達の元となった卵子や精子の入った実験室、自分達を生み出した職員達総てを破壊し尽くした。


マーニーがアーサーに言った。
『これで、私達は唯一の存在になったわね。』

アーサーが優しく答えた。
『勿論さ、マーニー。僕達はこの世界で唯一の絶対的存在になったのさ。』


マーニーは嬉しそうに続けた。
『アーサー。お外には何が有るのかしら?』


アーサーは燃えている実験室の扉を閉じながら答えた。
『さぁ、分からないけれど、少なくともここよりは楽しいことが有るとは思うよ。』


マーニーは悪戯っぽく言った。
『もし、自由が無かったら、どうするの?あの、私達を買った人をやっつけたら自由になるのかしら?』


アーサーは笑顔で答えた。
『それは、後で考えよう。可愛いマーニー。』


2人はジョナサン・バンクが居る応接室に向かった…。



Twinsを施設で見たのはこれが最後になった。
あれから7年の歳月が流れた。


職員達は2度とTwinsの再生、生産は諦めた。