『水川‥お前は友達いないのか?』




「いるよ!先生に会いたいから通ってるだけだもん!」




『はい、はい。』



なんでそんなことを平気で言えちゃうんだろう‥






すると、水川は悲しそうな顔をして俺に

「先生、迷惑‥?」


と聞いてきた。



『迷惑ってゆうより、いつも飽きずによくくるなぁって感心するよ(笑)』

生徒を傷つけないように、精一杯言葉を選んだ。





「えへ♪先生、大好き!」

ドキッ‥‥



なんだ‥?今の笑顔は…




─キーンコーンカーンコーン─‥

チャイムの音に俺は胸を撫で下ろす。

今の気持ちで水川と一緒にいるのは危険だと思った。




『ほれ、授業始まるぞ。戻れ。』

俺は平然を装い、水川に言った。






「‥は〜い。 また明日くるね!」


また明日くるね、なんて言わなくてもくるじゃないか…。今更言わなくてもわかる‥





水川は保健室を出て行った。


さっきのことを思い出した。
アイツの笑顔にドキッとした‥
悔しいけど、可愛いとも思ってしまった‥



危ない‥‥