――――・・・春


ひらひら。
ひらひら。

桜が散る。

出会いと別れが交互する季節。

いい人と出会えればいいなぁ。

そう思いながら桜並木道を歩く。

ひらひら。
ひらひら。

桜は好きだな。

儚くて・・・
だけど、散る姿がキラキラしていて・・・

そんなことを考えていたら、
学校についていた。

「めいー!おはよー」

「おはよ!愛花」

「ねぇ、あそこにクラス表張ってあるから見に行かない?」

愛花は、クラス表のほうに指をさした。

「うん!同じクラスだといいね」

二人は人ごみの中に走り出した。

ワイワイ。

ガヤガヤ。

「わぁー!人、人だらけじゃん!」

「愛花!!み、見て!!!クラスいっしょだよ!」

「きゃー!!うれしいっ!」

「ね、ねぇ、人多いし、早く教室いこっ!!」

めいは、愛花の服のはじをひっぱる。

「そうだね。なんか人多くなってない!?」

「みんな、登校ピークなんだよ。きっと」

そんな会話をしながらめいと愛花は教室に向かった。