「いそげー!」

私は今、走っている
道路を。わけもわからず。
道は1回通ったからわかるけど・・・





「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
やっと着いた
学校に。

「えっと・・・3759は」
張り出されていた看板
それには番号が書かれている
番号を指で追ってゆく

「・・・・・・っ!あ、あった!やったー!!!」

私は大声で叫んでしまった
しくじった…

「めいー!」

どこかで、
私を呼んでいる声がする

「めいー!!」

「・・・っあ!愛花ー!(あいか)」

「番号あった?」

「うん!奇跡的に」

「愛花は?」

「あったよー」

「やったー!!学校一緒だね。」

「・・・あ、私もう帰らなくちゃ」

「なになに~、彼氏に向かいに来てもらったのか~」

ニヤニヤしながらわざとらしく愛花に聞く

「なっ!!いいじゃんべつにぃ・・・」

「二人で仲良くね!じゃ、入学式にまた!」

「う、うん。ばいばい」

照れながら走っていく愛花を見てまたニヤけてしまう
幸せそうでよかった
そう思わずにはいられない
愛花はかわいいから
彼氏ができて当然だけど・・・





「はぁ・・・、私も恋がしたいなぁ・・・」


その声が
やけに響いた―――――。