私は黙々と音を鳴らす。


玲「恵理、泣いたの?」


恵「・・・泣いてないよ?」


玲「うそだ。玲奈に嘘つかなくてもいいから。あのことで泣いてたんでしょ?」


恵「だから違うって!あれでは泣かないよ!」


玲「・・・。ごめんね・・・」


恵「・・・大丈夫だって!」


私は逃げるように音を鳴らす。


玲「・・・」


うん。うまく逃げれたみたい。


内t「はい!始めます!チューニングして下さい。」


皆一斉に音を出す。
・・・今は、楽器のことだけに集中しよう。
すぐ、終わるよ。