あっという間に時計の針は、差す数字を大きくしていく

それでも、

今日は、ただ流れに身を任せてみようと思う

そっと撫でる海斗の手が、本当に優しいものだから

振り返るとすぐそばに海斗がいてくれる

鼓動を刻む音を聞きながら、自分で視界を遮る

感じるのは、ぬくもりと

温かさと

愛おしさ

背中に手を回せば、その広さに不思議と安心感を覚えた