あの時とこれからの日常

「……」

トントン、と聞きなれた包丁の音と両親の話声が響く中で

祈と朝灯は二人の背をじっと見つめていた

「…信頼、か」

ああ、だから大丈夫なのだろう

ふと顔を見合わせた二人は、仕方ないね、と微笑みあう

信頼、その一言で片づけられてしまう両親だ

きっとずっとこれからも





祈と朝灯の背後にあるテーブルの上には、

空になったミルクティのカップと、

その隣に当たり前のように空になった紅茶のカップが並んでいた











その先のあの時 完