あの時とこれからの日常

「年じゃなくてさ。私はもう海斗のことであたふたしたりしないし」

海斗は昔からしてくれないし

「母さんたちが危機感なさすぎなの。年がどうのって言う問題じゃないわ」

胡乱気に眉を寄せる朝灯にしるふが微笑みかける

「危機感ならちゃーんと持ってるよ。未だに海斗君はモテモテですから」

ホント、困ったもんだわ

ねえ?と微笑みかけられた海斗は、紅茶を口に含みながらほんの少しだけ首をもたげる

「父さんは大丈夫。母さんは心配」

それが自分たち姉妹の結論だ

「あー、なにそれ。心外ー」

「大丈夫だって」

頬を膨らませたしるふの背後で海斗が静かに口を開く

「これがまだ20代の時から知ってるんだ。気にするべきラインはちゃんと持ってるさ」

その俺が気にしないのならそれまでなんだ

そう告げる海斗に二人の愛娘は眉を寄せる

「そうやって母さん取られたらどうすんのさ」

「そうなったことがないからこうしてるんだろう?」

「そりゃそうだけどさ…」

そういう問題と違くない?