あの時とこれからの日常

「ああもう、ああいえばこういう。海斗ってホント口だけは達者よね。その労力もっと他のところに回せない?」

「その言葉そのままそっくり返す。昔はもっとかわいげがあったのに、いつからかしおらしくなくなったもんな」

まったくいらん成長だけして

「お生憎様。可愛げのある女がいいならすぐにでも離婚届に印してあげる」

「それこそ今更だ」

「父さん!!母さん!!」

二人のまったりとしたやりとりに痺れを切らした祈が制止をかける

「どうして二人は危機感がないの?もっと危機感を持ってよ!!」

おちおち家を空けられないわ

祈の言葉と、その隣でもっともだ、と頷く朝灯に視線を移した後、

海斗としるふはお互いに顔を見合わせる

そして、二人同時に吹き出す

「ちょっと!!なんで笑うの!?」

「いやー、若いなーと思って。ね、海斗」

「ああ」

頷き合う両親に怪訝そうな瞳を向け、祈が「そりゃ当たり前じゃない」とつぶやく