「患者じゃなくてここに来たら会わせてやるよ」
「ホント!?」
嬉しそうに瞳を輝かせる慶の頭を撫でる海斗の横で、莉彩は一人そっとナースステーションを盗み見た
あそこに居ます、なんて言えない
でも、言った方が後々海斗の逆鱗に触れずに済むような気がしないでもない
どうすれば穏便にことが納まるだろうかと頭を抱える莉彩だった
「立花先生」
ナースステーション内からICUを眺めていたしるふに背後から声がかかる
「医局長!ダメですよ!医局長がここに居たら!」
医局長目立つんですから!
「大丈夫。黒崎先生がここに来るまでには退散するわ」
それより、としるふのブラウンの瞳を見下ろす
「どうしたの。急に医局に来たいなんて」
珍しくしるふから電話がかかってきたのは先日のこと
海斗が周りにいないことを確認したうえで用件を述べたしるふは、今、ここにいる
「黒崎先生なら浮気なんてしてないわよ。したら即刻あなたに報告するわ」
神宮司の言葉にしるふが分かってますよ、という様に微笑む
「栢野意先生をかわいがってるかもしれないけど、あれは、そうね。ここに来たばかりのあなたにそっくりでつい世話をしてしまうって感じ?」
黒崎先生、立花先生のこと大好きだから
「ホント!?」
嬉しそうに瞳を輝かせる慶の頭を撫でる海斗の横で、莉彩は一人そっとナースステーションを盗み見た
あそこに居ます、なんて言えない
でも、言った方が後々海斗の逆鱗に触れずに済むような気がしないでもない
どうすれば穏便にことが納まるだろうかと頭を抱える莉彩だった
「立花先生」
ナースステーション内からICUを眺めていたしるふに背後から声がかかる
「医局長!ダメですよ!医局長がここに居たら!」
医局長目立つんですから!
「大丈夫。黒崎先生がここに来るまでには退散するわ」
それより、としるふのブラウンの瞳を見下ろす
「どうしたの。急に医局に来たいなんて」
珍しくしるふから電話がかかってきたのは先日のこと
海斗が周りにいないことを確認したうえで用件を述べたしるふは、今、ここにいる
「黒崎先生なら浮気なんてしてないわよ。したら即刻あなたに報告するわ」
神宮司の言葉にしるふが分かってますよ、という様に微笑む
「栢野意先生をかわいがってるかもしれないけど、あれは、そうね。ここに来たばかりのあなたにそっくりでつい世話をしてしまうって感じ?」
黒崎先生、立花先生のこと大好きだから

