……なんでよりにもよってしるふが潜入するかな
これがばれた時が怖い
あのしるふ一途な海斗が、怖い
「頼むからさ、無理しないでよ。いくら安定期入ったからって」
じっとりと睨んでくる莉彩を笑顔で迎える
「大丈夫。ナースステーションからICU眺めてるだけだから。久々にみんなが働いてるところ見たかったし」
「そういえば祈ちゃんは?」
「いるよ。黒崎病院の託児所で私なんてお構いなしに遊んでる」
そろそろ遊び疲れて爆睡だろうか
「すでに親離れですか。さっすが黒崎先生の愛娘」
「はは。当分海斗からは卒業しないよ」
何より父親の帰宅を待ち望んでいる一歳3か月の愛娘である
「さて、仕事行きますか」
パンと手をたたいて出ていく莉彩の背を見送って、しるふはそっとICUを眺めるのだった
「黒崎先生!!おはようございます!!」
朝のミーティング前、着替えを済ませて医局に向かっていると背後から元気に声がかかる
「おはよう」
振り返るとぱたぱたと元気に走り寄ってくる研修医栢野意梓紗がいた
その姿が懐かしい記憶に触れて、ふと瞳を細める
これがばれた時が怖い
あのしるふ一途な海斗が、怖い
「頼むからさ、無理しないでよ。いくら安定期入ったからって」
じっとりと睨んでくる莉彩を笑顔で迎える
「大丈夫。ナースステーションからICU眺めてるだけだから。久々にみんなが働いてるところ見たかったし」
「そういえば祈ちゃんは?」
「いるよ。黒崎病院の託児所で私なんてお構いなしに遊んでる」
そろそろ遊び疲れて爆睡だろうか
「すでに親離れですか。さっすが黒崎先生の愛娘」
「はは。当分海斗からは卒業しないよ」
何より父親の帰宅を待ち望んでいる一歳3か月の愛娘である
「さて、仕事行きますか」
パンと手をたたいて出ていく莉彩の背を見送って、しるふはそっとICUを眺めるのだった
「黒崎先生!!おはようございます!!」
朝のミーティング前、着替えを済ませて医局に向かっていると背後から元気に声がかかる
「おはよう」
振り返るとぱたぱたと元気に走り寄ってくる研修医栢野意梓紗がいた
その姿が懐かしい記憶に触れて、ふと瞳を細める

