「知らなかったよ、君にこんなきれいなお相手がいるとは」
ふと向けられた笑顔に
「初めまして。黒崎病院救命救急センター医局員、黒崎しるふです」
小さな会釈をつける
立花って言いそうにならなかった自分、偉い!!
「これで黒崎病院も安泰だ。これからもよろしく頼みますよ」
満足そうに微笑む鈴木会長の背後から、信次の呼ぶ声がする
では、と軽く手を上げて去っていく背に二人で軽く頭を下げながら見送る
「鈴木会長は、医療機器メーカーのお偉いさん。いろいろうちと意向があってよくしてもらってるし、これからもつながりのある会社だろうさ」
ああいう人ばかりだったらいいのに
そういいだけな口調だ
時々覗く海斗の面倒くさそうな本音に苦笑を返す
それが合図だったようにわらわらと海斗にお祝いを言う人が寄ってくる
口々に副医院長就任と決まってその後に結婚も祝う
でもどれも男の人で、しかも娘を…という雰囲気が感じられず、少し拍子抜けする
こんなに平和だろうか
いや、ラスボスは最後までなりを潜めていてこそ、だ
ふと向けられた笑顔に
「初めまして。黒崎病院救命救急センター医局員、黒崎しるふです」
小さな会釈をつける
立花って言いそうにならなかった自分、偉い!!
「これで黒崎病院も安泰だ。これからもよろしく頼みますよ」
満足そうに微笑む鈴木会長の背後から、信次の呼ぶ声がする
では、と軽く手を上げて去っていく背に二人で軽く頭を下げながら見送る
「鈴木会長は、医療機器メーカーのお偉いさん。いろいろうちと意向があってよくしてもらってるし、これからもつながりのある会社だろうさ」
ああいう人ばかりだったらいいのに
そういいだけな口調だ
時々覗く海斗の面倒くさそうな本音に苦笑を返す
それが合図だったようにわらわらと海斗にお祝いを言う人が寄ってくる
口々に副医院長就任と決まってその後に結婚も祝う
でもどれも男の人で、しかも娘を…という雰囲気が感じられず、少し拍子抜けする
こんなに平和だろうか
いや、ラスボスは最後までなりを潜めていてこそ、だ

