「あ、いい匂い。久々の海斗のお手製だ」
リビングに入ってくるなり、うれしそうに息を吸う
「おかえり」
「ただいま。二日ぶりだね、家で顔合せるの」
よくもまー、そんなことを覚えているものだ
くつくつと煮えてきた鍋を見ながら
そろそろいいか、と思っていると
「…どうした」
突然背後に現れた気配が、ぴったりとくっついてくる
「んー?二日ぶりの充電?」
ばかか、と背中に感じるぬくもりに瞳を細めながらつぶやく
もしかしたらお互いにERで働いていた時の方が同じ時間を過ごせていたかもしれない
たとえどちらかが当直でも次の日には家であったり医局であったりで顔を合わせられたし
終業時間を調節して一緒に食事にも行けた
昼だって食堂で一緒に食べられた
でも今は海斗がERを離れたがためにそうはいかない
会えるのは、海斗が時間を見つけてERを手伝いに行った時とこうして家に帰ってきたときだけ
家に帰ってきても深夜だったりするとすでに片方は就寝済みだ
朝も早いから結局二人でゆっくりする時間はなかなかない
リビングに入ってくるなり、うれしそうに息を吸う
「おかえり」
「ただいま。二日ぶりだね、家で顔合せるの」
よくもまー、そんなことを覚えているものだ
くつくつと煮えてきた鍋を見ながら
そろそろいいか、と思っていると
「…どうした」
突然背後に現れた気配が、ぴったりとくっついてくる
「んー?二日ぶりの充電?」
ばかか、と背中に感じるぬくもりに瞳を細めながらつぶやく
もしかしたらお互いにERで働いていた時の方が同じ時間を過ごせていたかもしれない
たとえどちらかが当直でも次の日には家であったり医局であったりで顔を合わせられたし
終業時間を調節して一緒に食事にも行けた
昼だって食堂で一緒に食べられた
でも今は海斗がERを離れたがためにそうはいかない
会えるのは、海斗が時間を見つけてERを手伝いに行った時とこうして家に帰ってきたときだけ
家に帰ってきても深夜だったりするとすでに片方は就寝済みだ
朝も早いから結局二人でゆっくりする時間はなかなかない

