あの時とこれからの日常

うんざりと袋を差し出すしるふに

「捨てればいいじゃない」

元はと言えば海斗宛で、しかも知らない女からだ

「だってー、もったいないじゃない?チョコたちに罪はないし、それにね、海斗宛てのチョコって結構高いのばっかりなんだ」

モ○ゾフとかロ○ズとか

それに囲まれるのは至福の一時だったりする

「これで謎が解けた。黒崎先生宛のチョコは全部しるふの胃袋の中に消えていたわけだ」

そりゃ、一日にして医局から消えるわけだ

きっとバレンタイン後一週間くらいは、しるふの自宅はチョコまみれだ

「ねえ、しるふ」

袋の中を覗き込み、しるふの言った通り高そうなチョコばかりだ、と思いながら

「近いうちに二人で飲みに行こうか?愚痴、聞くよ」

「あ!行く行くー。でも、そんなに愚痴たまってないかなー。最近は諦めが多いからなー」

「それって、俗にいう倦怠期ってやつじゃないでしょうか」

「ああ、マンネリ化警報発令中だからねー、でも大丈夫だよ」

にっこりと笑うしるふの笑顔は本物だけれど、昨日の発言が気にかかる