「ここが黒崎先生がよく来る紅茶の美味しいお店ですか」
ずらりと並べられた紅茶の茶葉に感嘆の瞳を向けつつ、しるふが尋ねる
「そう、俺の休日の仕事場」
「……また仕事…」
透き通るような声にはあきれが混じっている
「ケーキ好き?サービスするよ」
お名前は?と前置きしつつ、秋穂がショーケースを指さす
「あ、立花しるふって言います」
よろしくお願いします、と小さく頭を下げてから、ケーキだー、と瞳を輝かせてショーケースを覗き込んでいる
「しるふちゃんか、きれいな名前ね」
彼女にぴったりだと思いながらそういうと、ふっと凄く大人っぽい瞳でしるふが見つめて来て、ありがとうございます、と微笑む
一瞬ではしゃいだ雰囲気に戻り、ケーキを眺める
そっと隣の海斗を見上げると、今まで出会ったことのない優しさを持つ瞳でしるふを見下ろしていた
これは、これは…
「…海斗君さ、結構べたぼれだね」
海斗だけに聞こえる声でそっと囁くと
一転、海斗が胡乱気な瞳で見下ろしてきた
そんな海斗の反応にほほほ、と笑いながら
「しるふちゃん、どれにするか決めた?」
とショーケースを覗くしるふに近寄る
ずらりと並べられた紅茶の茶葉に感嘆の瞳を向けつつ、しるふが尋ねる
「そう、俺の休日の仕事場」
「……また仕事…」
透き通るような声にはあきれが混じっている
「ケーキ好き?サービスするよ」
お名前は?と前置きしつつ、秋穂がショーケースを指さす
「あ、立花しるふって言います」
よろしくお願いします、と小さく頭を下げてから、ケーキだー、と瞳を輝かせてショーケースを覗き込んでいる
「しるふちゃんか、きれいな名前ね」
彼女にぴったりだと思いながらそういうと、ふっと凄く大人っぽい瞳でしるふが見つめて来て、ありがとうございます、と微笑む
一瞬ではしゃいだ雰囲気に戻り、ケーキを眺める
そっと隣の海斗を見上げると、今まで出会ったことのない優しさを持つ瞳でしるふを見下ろしていた
これは、これは…
「…海斗君さ、結構べたぼれだね」
海斗だけに聞こえる声でそっと囁くと
一転、海斗が胡乱気な瞳で見下ろしてきた
そんな海斗の反応にほほほ、と笑いながら
「しるふちゃん、どれにするか決めた?」
とショーケースを覗くしるふに近寄る